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月組公演「桜嵐記」「Dream Chaser」

 

今日は月組公演「桜嵐記」「ドリーム・チェーサー」の初日を観劇してきました。お芝居の「桜嵐記」は演技指導としてスタッフに入って、皆で一緒につくりあげてきたので、感慨無量でした。武士、公家、農民と色々な人物を教えて、自分が現役時代にやっていたことがお役に立てて嬉しく楽しかったです!そしてタマキチこと珠城さんのさよなら公演、さくらちゃんこと美園さくらさんのさよならと重なって、二人とも大好きで、よく話し合って稽古をしてきました。

上田久美子先生の脚本が素晴らしく、馴染みうすい南北朝時代の珠城さん演じる楠正行が生き生きと活躍し武士らしく死んでゆく、そしてそこに三兄弟、恋心を抱く弁内侍らをからませ、美しい吉野の桜がまるで物語の主人公のようで、日本人の心に響く物語になっています!そしてやはり又、戦場で正行が亡くなる場面では泣きました。稽古場でも初めての通しから本 当に毎回泣けてきて、じわっと涙がこみ上げてくるのは、どうしようもないです。年老いた正儀と弁内侍が思い出話をするところが一番好きで、涙も最高潮です!初日客席からもお客様のすすり泣きが聞こえました。最後に出演者全員に見送られて銀橋を渡って下手の袖に入る所は何とも清々しく、暁さん扮する後村上天皇が「戻れよ!」と言うところは、切なくなります。以前、旧大劇場最後の公演「忠臣蔵」の蔵之介が、杜けあきさんで、下手の花道で「思い残すことはござらん!」といって袖に入るのを彷彿とさせてくれます。懐かしい感覚が蘇りました!

 

たまきちの正行はりりしく正義感あふれる好青年で今までの集大成。日本物が似合う美しいトップさん、大河の流れのような人となりが好きです?!わかりにくい感想だけど!そして背広の後ろ姿がいい!

さくらちゃんは「フォルスタッフ」から話すようになって、何でもできる優等生で、可愛い下級生です!弁内侍は所作 に苦労しましたが、この人の感性が好きで、涙をうかべて正行と踊る場面では、もらい泣きをしてしまいます!

後醍醐天皇の一樹さんことヒロさんはさすが上手い!しっかりしめてます!

ショーはフィナーレ前の大階段の男役定番のダンスが大好きな黒燕尾服で、ステキでした!やっぱりこれぞ宝塚!これぞ男役の極み!絶対に似合うのです!

 

一生懸命見て、疲れました!というのが本音ですが、このコロナ禍の中、しばしすべてを忘れて心を揺さぶる物語に酔いしれてほしいと思います!

皆様、コロナ禍の厳しい時期ですが、万全を期してご覧いただきたいと思います!

 

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