今日は天王寺オーバルシアターに宝塚後輩のむっちゃん事、福麻むつ美さんが出演する一人芝居を見てきました。むっちゃんは、尊敬する下級生の一人で今回はどんなむっちゃんを見せてくれるかな?と期待一杯で、でも聞いたことのない劇場だし、不安いっぱいでちょっと早めに劇場へ・・・それが劇場というか、東京渋谷の「ジャンジャン」(今はないかもしれません)よりも小さい小屋で周りをお客さんで囲んで勿論お客さんと同じフロアーですぐそこで演じるという、音はシンセサイザーのみの臨場感あふれる空間、NYのオフオフブロードウェイを思い出しました。こんな狭いところですぐそこにお客様の顔が見えて、演じるほうとしてはやりにくい、私は絶対イヤですが・・・いやいやその空間をいかしたミュージカルなので・・・
今回の公演は東京からひきつずいて4回目で「いい作品を作ったなら、続けていく」という作曲家や脚本家が時間をかけて作品を作り、俳優は、舞台芸術の出演だけで、生活をするチャンスを手に入れることが出来るロングランシステムをどうにか実現させたいと思う気持ちから作られたもので、脚本も俳優もオーディションで選ばれたそうです。日本にロングランシステムを確立したいと願う音楽家の伊藤靖浩さん!いいですね!
さて、一人30分で物語るライブです。今日は4人の出演。むっちゃんは、モダンダンスの先駆者イサドラダンカンの「それでも私は踊る」を演じました。体当たりの演技、物凄い迫力、薄い白の下着のような衣装、裸足で床をはえずりまわって泣きわめきダンカンになりきってました。皆さんに見てほしかった。私は今まで何を見てきたんだろう?脚本が良くて演者が良い。美しくはないし、音も地味、生身の人間の魂の叫びのみ、リアルな本当にリアルな空間でした。福麻むつ美はもっと世に出ていい人です。ちよっと偉そうかな?でも本当に上手いんだもの!多くの人に知ってほしいです。他に「その死刑囚は美人だった」も面白かったです。私はやっぱり芝居が好きです。好みは激しいけど、選り好みするけど、好きやな~!
むっちやんの出番が終わって、時間があったのでお母様とファンの方とむっちゃんとお茶をしました。久しぶりに話が出来て楽しかったです。声がさすがにかすれていました。そりゃそうだよねあれだけやれば!私は天王寺まで行っていい気持ちで帰ってきましたよ。