4日に梅芸で「フランケンシュタイン」5日に名古屋中日劇場雪組公演「星逢一夜」を観劇してきました。「フランケン」はエリザベートで公演しているときから是非見たくて楽しみにしていました。中川さんで見たかったのですがその日は柿澤勇人さんのビクターでした。怪物がフランケンシュタインと思っていたのですが、怪物を作った科学者の名前がフランケンシュタインなのですね、私は以前に白黒映画でボリス・カーロフのを見ていて不気味で恐ろしい容貌で悪者と思っていました。今では神話になったフランケンはある意味かわいそうで、人間社会に同化しようと努めてもその容貌ゆえに排除されるのは今の世の中にもあり得ることで風刺しているなとも思い興味深かったです。このミュージカルは復讐劇のように作られていると思っていますが、見ようによってはもっと奥が深い見方ができるのだと思いました。柿澤さんの歌唱力は素晴らしくて台詞もはっきりわかって久しぶりにスッキリしました。でも私にはピンとくる好きな歌はなかったな。好みでしょうか?耳と心に馴染みすぐ口ずさめる音楽、最近のミュージカルにはないですね。 音月さんも1幕と2幕では違った役でやはり男役やった?と思うくらい可愛く綺麗な声で、まあ元来女なんだからとおもってもその変身ぶりには驚かされます。物語は暗いけれどもわかりやすく笑えるところもありダンスあり飽きずに見れて面白かったです。
そして一泊どまりで名古屋へ。ちぎちゃんが退団発表して、とうとうその日が来たかと思っていたら大好きだった「星逢」をやるというので再度観劇です。何度見ても泣けるところは同じでグッときました。台詞がいいのですね!そして勿論役者も!台詞・音楽・演技者、これが良くないと(装置や衣装もあるけど)つらいものがあります。金返せ!だよね。宝塚の場合半プロ的なところがマイナスでもありプラスでもあるけれど、男役の容姿端麗さ、かっこよさは世の男性には皆無、そして品の良さ、これはどこにもない。夢のような舞台で一番強い光を放ち、短い命の陽炎のようなトップ男役、憧れの象徴、これぞ宝塚の代表男役、それがちぎちゃんこと早霧せいなだとおもいます。(色々と及ばないところは多々あるとしても)一緒の舞台に立って、色々な姿のちぎちゃんを見てきた、悩んでいる姿、そのひたむきさ、貪欲さ、礼儀ただしさ、今の姿がそれを物語っている。あーあー残念!もっとみたかった!でもそれがトップの宿命なのですね。彼女は最後まで平常心で楽しくやっていきたいと語っていました。そうなるといいね!見守ってます!
ちぎちゃんの最後の公演「幕末太陽傳」は、103期生の初舞台公演でもあります。私も口上指導をします。今は文化祭の稽古の真っ最中、新しいタカラジェンヌに乾杯!