先日、たてつづきに、２作品観劇してきました。陰と陽のこの２作品。対照的でまったく異次元の世界でした。好き嫌いの問題ではなく、心に飛び込んでくる２作品。bentはラジオでコマーシャルをしていて、是非見たいと思い、セヴンイレヴンでチケットをゲット。席が悪かったので一瞬見ないでおこうかなと思ったのですが、いやぁ見てよかった！ナチスによる同性愛者への迫害という歴史にうずもれた極めて特異なテーマを扱ったドラマで、収容所でユダヤ人よりも苛酷な運命をしいられた人間を佐々木蔵之介さんと北村有起哉さんが熱演というか怪演してらっしゃいます。初めて見る聞く台詞や物語の展開に度肝を抜かれました。現実にあった話なんだろうけど、しかしあまりに自分とはかけ離れた世界。男９人女性なしのストレートプレイ、グイグイとのめりこんで引き込まれて見てました。劇中にイメージだけのセックスがあるのですが、お二人が上半身裸で、お互いを見ないで、身体は客席に向けて、言葉でセックスをするのですが、よくこんな場面を作ったなーと思い、しかし恥ずかしながら見入ってしまいました。内容はとても深く濃く、考えさせられるメッセージを含んでいて、見終わってから、しばらく茫然としてました。１９８６年に役所広司、２００４年に椎名桔平さんで上演されてきたそうですが、役者とはいえまさに身体をはって演技するとはこのこと！素晴らしかったです。

そしてマイフェアレディ！ミュージカル史に燦然と輝く不朽の名作。霧矢んにチケットを頼んでみてきました。これは楽しかった！２０１３年からバージョンアップしたそうで、登場人物の生き生きとした情感がより際立っているように思いました。キリヤンはとても可愛いイライザで歌も高音部まできれいに出ていて、あの力強い男役だったキリヤンを今では想像できません。努力に拍手です。ヒギンズ教授の寺脇さんとピッカリング大佐の田山さんとのやりとりが息が合って面白く、松尾貴史さんのお父さんが、お兄さんみたいだったけれど、盛んに使われるアドリブが非常に面白く、よく笑わせてもらいました。いーちゃん（寿ひずる）のピアス夫人も落ち着いて雰囲気が出てました。イライザに結婚を申し込むフレディ役の水田さんも甘いマスクで良かった。とにかくミュージカルは曲が勝負！美しくて楽しい曲満載のマイフエァレディー。夢を見させてくれて幸せになれたひと時でした！